ある夏の日に、駐車場でうずくまってる女性がいた。

触れていいのか、見ないふりをした方がいいのか悩んだけど、若い女性のようだったのでつい駆けよってしまった。

その女性は、彼女だった。

どうも過呼吸みたい。

看護師なのにどうしていいかわからない。

とりあえず、ただ側にいるだけ。

なのに、彼女がだんだん落ちついてきた。

たまたま通りかかった看護学校の教員とスイッチ。

仕事に戻った。

旦那の事情を知ってるだけに、妙な偽善者魂に火が。

わざわざ彼女を探しに行き、なにかあったら力になるよなんて言って、連絡先を交換。

今思うと、よくそんな大胆な行動を。

この時以来、酒の力を借りないで女性と連絡先を交換したことはない。

そしてこの交換から二人の関係が始まってしまった。