ぼろぼろのプライド。

昨日は夜勤だった。

忙しく大変になるのはわかっていたので、なんとかそれなりに乗り切ろうと考えていた。

いろいろ想定をし、夜勤に臨んだ。

それなりに対応し、無事に朝のラウンドを終えた。

夜中は、今日の送りの相手が彼女とわかったので、いつもより念入りに情報を整理し準備万端にしてあった。

彼女も出勤し、あとはドクターの回診を終えるだけの状態。

そんな一人目の回診。

僕のすべてを破壊された。

布団をめくると、なんと患者の足が尖足に。

確かに動きがあまりよくなかった。

まさか腓骨神経麻痺?

ドクターの表情が変わる。

場の雰囲気も一転する。

動かない足関節。

茫然とする自分。

冷ややかな視線にさらされる自分。

頭の中は真っ白。

目の前には、なんとも言えない表情をした彼女。

結局、足は動かないまま次の患者へ。

次の患者へ行っても、気持ちの動揺はおさまらない。

てきぱきと回診の補助をする彼女。

ただ回診についてまわることしかできてない自分。

ドクターからの問いにもあやふやな答えしかでない。

経験の差、知識の差を目の当たりにする。

自信もなくなり、余計に動けない。

プライドもなにもかもずたボロ。

回診も終わり、彼女へ申し送り。

自信をなくした男は、すべてにおいて不安な気持ちに。

少しでも早くスムーズにやらなくては・・・

大切なことを飛ばし、指摘される。

ここは大切だから細かく・・・

返ってくる返事があやふや、あんまり大切ではないのかな。

こんな僕の申し送りを彼女はどんな気持ちで聞いているんだろう?

上手くなったと思ってくれてるのだろうか、相変わらず下手だと思ってるのか、次の仕事があるから適当でパッパと送れと思っているのか・・・

思考停止。

送りを終え、カルテへ入力。

一人むなしく入力。

ペアの夜勤者はとっくに入力を終え帰って行った。

回りでは、てきぱき働く彼女の姿。

さらに、そのてきぱきと働く彼女といいリズムで働く新人の男。

一回りも年下の小僧にも負ける自分の実力。

彼女に慰めてもらいたい。

「あなたはちゃんと出来てるよ。たまたまミスしただけで、申し送りも上手だしポイントもしっかり抑えているし、仕事も早いし、まだ異動してきたばかりなのにすごいね。」

って言ってもらいたい。

言ってもらいたい台詞の真逆が今の自分の評価なんだろう。

「全然ダメ。あんなミスするなんてバカじゃない。普通にしてたらそんなミスしないはずなのに、何してるんだろ。申し送りもポイントズレてるし、全然仕事終わってなくて要領悪いし、仕事遅いし、もう何年看護師やってるんだろう、異動してそれなりに経つんだけど。新人の男の方がよっぽど仕事できるし、使えるよ。」

あ~辛い。