ペインレス。

「ペインレス」天童荒太の作品である。

https://www.shinchosha.co.jp/sp/painless/

看護学生の頃、少し鬱っぽい時期があって気をまぎらわせる為に、読書に耽っていた。

看護学校にも図書室があり数冊ではあるが小説も置いてある。

その中に、天童荒太作品の「永遠の仔」があった。

分厚く上下巻だったので、時間潰しに最適と思い手に取った。

手に取ってビックリ。

もう何年も置いてあるはずなのに、まっさらの新品だった。

さすが三流の看護学校だなと。

読書の習慣、一切無し。

そして手に取った「永遠の仔」。

この作品から天童荒太にはまった。

「悼む人」では、彼女と作品を共有し二人で語りあった。

なかなか人に言えない気持ちが共有でき、心から彼女に甘えることができるようになったきっかけの一冊かも。

その後の何作品もよかった。

前に読んだ作品も何度も読み返し、その度に心を癒していた。

そんな天童荒太の新作が「ペインレス」。

痛みがテーマの作品。

痛みを感じない人間。

無痛症というのがあるのは知っていて、そのあたりの話かと思っていたら、そうではなかった。

心の痛みを感じない人間の話だった。

心の痛みを感じない人間なんて、全く想像してなくて、そんな人間を考えると様々な想像が浮かんできた。

心の弱い自分には、より希望や現実からの逃避につながり夢中となった。

心に痛みを感じなければな、なんて。

今は、彼女のこと、転職のことで心は疲労している。

何も考えず損得で決めれれば楽なのかな。

まぁでも、悩むことも楽しいといえば楽しいし、悩んで選んで決めた結果だから、上手くいこうがいかないだろうが、それもそれでいいのかも。

痛みに怯えるだけでなく、痛みを楽しんでいこうかな。

SとかMとか鞭とか使う変な方にはいかないといいけど(笑)



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