プロフェッショナル・グリーフ。

グリーフケアというものがある。

簡単に言うと、身近な人の死に悲しみや喪失感をもった人に対し、その気持ちの回復に寄り添いケアをすることになる。

看護師では亡くなった家族のケアをすることを主に言う。

プロフェッショナル・グリーフとは、突然の死に立ち会った看護師や職業として立ち会ったものがうける無力感だったり喪失感、責任感などといった気持ちのことをいうらしい。

そんなプロフェッショナル・グリーフになってしまったのかもしれない。

それは、ターミナルの人が一人亡くなり、何かスイッチの入らない無気力な状態で夜勤をしていたとき、

http://satomi-love.mobi/archives/22257921.html

突然の死に立ち会ってしまった。

明らかに力不足だった。

経験も知識も何もかも足りてなかった。

全くまともな対応が出来ず、その利用者さんは亡くなった。

力不足を認める自分。

でもあの状況なら仕方なかったと言い訳する自分。

対応に後悔する自分。

みんなの前でぼろぼろの対応をし、カッコ悪い姿を見られてしまったことを恥ずかしいと思う自分。

あんなできないやつに夜勤をやらせちゃダメだなと言われてるんじゃないかと恐れる自分。

過失がバレるんじゃないかと不足な自分。

下手くそな看護記録。

いい加減なことを言ってしまったドクターコール。

医師に大切なことを伝え忘れてしまった自分。

振り返ると後悔とミスばかり。

さらに、この死に対して別の問題があり警察の介入。

自分のミス、過失、下手くそな看護記録、言動、すべてが記録され、証拠となる。

自分の能力の無さを全社員に公表されているような気持ち。

そんな悔しさ、屈辱感、人一倍高いプライドが傷ついている。

なのに、素直に認められない。

さらに、そこに利用者さんの死を悼む気持ちがどこにもない。

この亡くなった利用者さんは、一番関わりのあった人だった。

ユマニチュード

http://satomi-love.mobi/archives/22208196.html

とか言って、自己満足ケアをしていた人だった。

にもかかわらず。

とても恥ずかしい。

情けない。

こんな自分が嫌だ。