喫煙。

20歳からタバコを吸いはじめ、営業の仕事を辞め看護師を目指した時にタバコを辞めた。

営業の仕事中は、何度も禁煙しようと試みたが全然禁煙できなかったのに、看護師を目指して勉強をはじめた時は、すんなり辞めれた。

看護師になってからも、禁煙は継続。

一緒に働く看護師の喫煙率の高さに驚かされながらも、禁煙は継続していた。

看護師だけでなく、介護士も喫煙者が多く、ときおり、禁煙を勧めたりしてもいた。

ある介護士は、何度も禁煙しようとしたけど無理だったと。

ストレスが多くて、タバコは辞められないんだと。

そんな話を聞いて、確かに今の自分にはストレスというものが営業の仕事をしていた時に比べると、かなり減少したなと実感していた。

精神的にも肉体的にも楽になったなと。

そんないい状態も長くは続かないのが人生なのかな。

積み重ねた嘘や罪により、逃げ道がなくなり、身動きが取れなくなった自分にとって、喫煙が唯一の癒しとなってしまった。

誰にも見られないように、コンビニでタバコを吸う。

嫌な臭いがまとわりつく。

軽度の頭痛。

吸い終わったあとにも嫌な臭いが残る。

息もくさければ、指先も臭い。

口の中も気持ち悪い。

しばらくは、吐気に襲われる。

何一ついいことはない。

でも、吸いたい気持ちになり、なかなか吸えない状況をくぐり抜け、なんとかコンビニにたどり着き吸うあの1本。

1口吸うだけで気持ち悪い。

なのに求めてしまう。

もう戻ることはできないのだろうか。

後悔しかない。